制作スタジオに新しいスタジオモニターを導入
映画・ゲーム音楽作曲家のR. Kim Shultz氏は、ちょうど新しいモニタースピーカーの購入を検討していたところ、米シカゴで開催されるADAM Audio Sシリーズ・モニターの発表会の招待状を受け取った。当時、ADAM AudioはSシリーズの新製品発表会として全米20都市以上を回っており、来場者は各地でADAMのフラッグシップ機種となるSシリーズを直接を試聴することができたのだ。シカゴのレコード会社で開催された試聴会に参加したShultz氏は、会場で聴いたその音に感銘を受け、彼の制作スタジオ用にすぐさまADAM S3Vモニターを注文したという。
「すぐにでもSシリーズの音を聞きに行って、どんな音がするのか確かめなくてはいけないと思いました」
「実はSシリーズ発表会の招待状をもらう前に、すでに他社製品の購入しようと心を決めていました。ですが、少しだけ気になる点があり購入を躊躇していたのです」と、Shultz氏は言う。「そんな折にADAMからの招待状が届き、Sシリーズの写真が目が留まったのですが、その見た目をとても気に入ってしまいました。すぐにでもSシリーズの音を聞きに行って、どんな音がするのか確かめなくてはいけないと思いました」
「もちろんスピーカーは良い音を出す必要があり、優れた性能を持っているに越したことはないのですが、私にとってはスタジオに置いた時の見栄えもとても重要でした。Sシリーズの写真を見た時、『これはすごい、まるでバットマンの秘密基地に登場する機材みたいだ!』と思ったのです(笑)。見た目が完全に好みだったので、これで音が良かったら絶対購入しようと思いました」
発表会の会場で、Shultz氏はADAM Audio U.S.の社長David Hetrick氏と話す機会があり、S シリーズ・モニターのどの機種がShultz氏のスタジオに適しているか意見を交換したという。「予算に見合う中で、本格的なリファレンススピーカーを製造している主要なブランドの製品はすべてチェックしていたのですが、2wayではなくて3wayのスピーカーが欲しいと決めていました。仕事で出会った業界関係者の意見も色々と聞き、プロフェッショナルなリスニング環境で様々なスピーカーの試聴も繰り返していました」
「このスピーカーがこんなにも良い音を出すことに、未だに驚いています」
「ADAM Audioのリスニングセッションでは私を含む多くの参加者がそれぞれのリファレンス音源を持参していて、すべての音源をスピーカーで試聴することができたのですが、S3Vの音が最高でした」試聴会から帰宅したShultz氏は、ニューヨークにあるDale Pro Audioにすぐに電話をかけたという。「彼らにADAM S3Vモニターが欲しいと伝えました。見た目もいいし、音もいいし、私のスタジオにバッチリだと。相手のセールスマンにとっては簡単な商談だったと思います、電話した時点で購入をすでに決めていたのですから」
「このスピーカーがこんなにも良い音を出すことに、未だに驚いています」と、Shultz氏は自身が導入したS3Vモニターについて感想を述べた。「全帯域で原音に忠実なサウンドで、サブウーファーがなくてもレンジの広さに大満足しています」
映画やゲームのためのハイブリット・オーケストラ・トラック
Shultz氏の制作スタジオはシカゴ市内を拠点としており、Steinberg社のDAW Cubase、Universal Audioのインターフェイス、ManleyのEQやコンプなどのアウトボード、そしてその他様々な音楽機材を備えているという。今後の活動について、Shultz氏は様々な作曲のプロジェクトを手掛けていく予定だと語る。「色々やりますが、基本にあるのはオーケストラやハイブリッド・オーケストラ(オーケストラの楽曲にオルタナティブやインダストリアルな要素を混ぜたもの)です。これまでずっとオーケストラの作曲をしてきましたし、例えEDMの楽曲を作っている時でも、必ずオーケストラの要素を含めて作曲をします」
Shultz氏は”D for Doom”、”Death Fan”、”The Prey”、”Bottom Feeder”など、多くのホラー映画に楽曲を提供しており、「最近はホラー映画やスリラー映画を手がけることが多く、サウンドスケープやオーケストラにシンセサイザーの要素を少し加えたような楽曲を作っています」と説明した。また、最近公開された作品の一つ”Fate's Shadow”については「公開をとても楽しみにしていました。短いけど、素晴らしいストーリーがあります」と語った。他にShultz氏が手がけた作品には、2016年のホラー短編映画 ”Down the Stairs”や、2014年のシカゴとウィスコンシン州の教師のストライキを描いたドキュメンタリー映画 ”Schoolidarity”なども含まれている。
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