Hedflux、プライベートスタジオにS3Vモニターを導入
スコットランド出身でハワイ在住の電子音楽アーティスト/プロデューサー/DJのHedflux(本名Steve Young氏)は、ADAM Audio S3Vスタジオモニターを自身の音楽制作スタジオに導入した。Hedflux名義は2007年に始動し、”内なる心の表現”をコンセプトにした音楽プロジェクトである。また、2018年には友人のAlex Delfontとコラボした”Kin”名義にて、10曲収録のアルバムをリリースした。Hedfluxはハワイに“Audio Alchemy Retreat”と呼ばれる音楽プロデューサーのための合宿所を運営し、コラボレーションを現代的な制作プロセスに取り入れることによって、音楽制作に対し様々なアプローチをしているとのこと。
2004年に理論物理学の修士号と博士号を取得し、6年間にわたり金融業界で働いた経験もあるHedfluxは、音楽への探究心と愛情を捨てきれず、音楽業界という全く別のキャリアへ転向した。
「2010年には全てを投げ捨て、音楽制作やDJを生業としていくことにしました。言うまでもなく、人生で最良の選択でした」
「8歳の頃から友人とミックステープやコンピレーションを制作していました。1989年にはAmiga(1985年発売のパソコン)を使用し、音楽制作を始め、12歳の時にはレコードのミックスを始めました。学校では音楽、理科、数学が得意で、最終的には大学で物理と数学を専攻することにしました。ですが、そのころ頻繁にDJをする機会があり、時間の許す限り音楽制作に関する知識の独学に励んでいました。卒業後はIT・金融業界で6年働いていたのですが、毎日が悲惨で自分の人生に大きな変革が必要でした。2010年には全てを投げ捨て、音楽制作やDJを生業としていくことにしました。言うまでもなく、人生で最良の選択でした!」
Hedfluxが前職を辞めた2010年の同月にリリースした“Mindcell”が大ブレイクを果たし、beatportのチャートで3ヶ月間トップに君臨した。この曲は2011年、Breakspollのベストトラックにも選ばれ、Hedfluxや他のアーティストたちが5年ほど前から注力していたジャンル”psybreaks”の黄金時代の幕開けとなった。2013年発表の "Wanderlust EP “は、自身のサウンドに新たな方向性を示しており、これまでで最も人気のある曲の一つとなった。その後も、新たな発想やインスピレーションへの追求は止まらず、結果として様々なテンポ、ビート、リズムを生み出すこととなった。また2015年にイギリスからハワイへの移住したことで最高潮を迎えた。
「機材はできるだけ最小限に抑えたいです。量より質ですね」
「イギリスから外に出て、居心地の良い場所から離れて音楽制作することは、とても開放的です。最初は不安だらけでしたが、ハワイに来て本当に良かったです。新居は豊かな自然に囲まれていて、好きなだけ音量を上げても近所の人には聞こえません。ここ数年は引っ越しが多かったので、機材を簡単に取り外せ、持ち運びが楽で、すぐに次の新居に設置できるような形でスタジオを作りたいと思っていました。機材はできるだけ最小限に抑えたいです。量より質ですね!」
マスタリングエンジニアを担当するRe:creation StudiosのAdam Goodle氏は、Hedfluxが初めてADAM Audioを知るきっかけになった人である。Hedfluxがイギリス在住時にリリースした全ての楽曲はADAM Audioモニターを使用し、Adam氏によってマスタリングされたという。Adam氏がA77Xモニターを初めて自宅に導入した際、二人でリスニングセッションを行い、その翌日にHedfluxはA77Xを注文し、何年にもわたって使用してきたとのこと。
「音像がとても大きく、鮮明な高音域と、素晴らしい4インチ・ドームコーン・ハイブリッド・ドライバーのおかげでワイドで開放的なミッドレンジを持っています。低音はとてもしっかりしていて、ちょうど必要十分な量感です」
「現在ハワイのスタジオには、新規導入したS3Vモニターが設置してあります。2wayニアフィールドモニターから3wayミッドフィールドモニターへの移行により、さらに聴きやすくなりました。もう2wayモニターには戻れないと思います。音は広い空間性を持って聞こえてきますので、微かな音の調整も違いを感じられます。私は、多様なレイヤーや模様を持った微細な音を作るようにしています。私の経験上、S3Vの総合的な音質は他のモニターより優れています。音像がとても大きく、鮮明な高音域と、素晴らしい4インチ・ドームコーン・ハイブリッド・ドライバーのおかげでワイドで開放的なミッドレンジを持っています。低音はとてもしっかりしていて、私が必要とする低音を十分に再生できます」
「私は今、人生で最高の音楽を作っています。ADAM Audioの製品が自分の音楽の発展に必要不可欠な役割を果たしていることに、大変感謝しています。また、次世代の音楽が生まれていることにとてもワクワクしています。音楽を制作したりリリースする度に、自分の人生がより良い方向に進んでいると感じます」
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