A8H
ミッドフィールドモニター
ADAM A8H - ミッドフィールドモニター
Aシリーズのフラッグシップ機種となるA8Hは、クリティカルなリスニング環境に必要とされる極めて正確で分析的なサウンドを実現する3ウェイ・スピーカーです。
8インチのマルチレイヤーミネラル(MLM)ファイバーを使用したウーファー、革新的なミッドレンジドライバー、そしてハンドメイドの高精度X-ARTツイーターを搭載し、超広帯域の周波数特性を実現しています。A8Hは、他のAシリーズと同様、回転可能なHPSウェーブガイドと内蔵DSPにより、細かなチューニングを可能にする高い柔軟性を備えています。A8Hは、中規模から大規模の空間におけるあらゆるオーディオ制作プロジェクトに対応し、信頼できるモニタリング環境が必要な場面において最適な選択肢です。
→ ドイツ・ハンドメードの高精度なX-ARTツイーター & HPSウェーブガイド
→ 8 インチウーファー(MLM)
→ DSPによるルームEQ&ボイシング搭載
→ AコントロールとSonarworksの統合
→ 合計アンプ出力(Peak):340W
→ 周波数特性@ -6dB:31Hz - 45kHz
→ Max. SPL @1m:105dB SPL(1台)
最新のテクノロジー
革新的なスピーカー技術を駆使して開発されたADAM Audioのモニタースピーカーは
世界中のサウンド・エンジニアが信頼を寄せる卓越したモニタリング・ツールです。
製品画像
Aシリーズモニターの特徴
あらゆる空間に対応するソリューション
Aシリーズにはサイズや仕様の異なる5種類のモデルがあり、音の好みと空間の音響的要件に応じて最適なスピーカーを選ぶことができます。回転可能なHPSウェーブガイドによって、音質の劣化を最小限に抑えながら水平・垂直の両方向に設置することができます。モニターのバックプレートには直接操作可能なルームアダプテーションEQが搭載されており、コンパクトな空間で特によく見られるSBIR(Speaker Boundary Interference Response – 近接する壁の反射音による干渉)による低音の過大表現など、スピーカーの設置条件に起因する問題を解決することができます。
X-ARTツイーター + HPSウェーブガイド
すべてのAシリーズスピーカーには、特別に設計されたHPSウェーブガイドに収められたX-ARTツイーターが搭載されています。ベルリンの工場にて手作業で折り畳まれる高品質のツイーター素材と、ウェーブガイドによる正確な指向特性が相まって、短・長距離リスニングの両方において優れた高音域の拡散性を実現しています。
新しいエンクロージャー
特徴的なスピーカーエンクロージャーのデザインも、Aシリーズの優れたオーディオ性能に貢献しています。特に、音の回折現象を最小限に抑えるための深い面取りと、エンクロージャー内の振動を抑えるための厚いバッフルが採用されています。また、バスレフのデュアルフレアポート設計は、空気の流れを最適化することで、AXシリーズスピーカーと比較してポートノイズを低減しています。
ルームアコースティックと音響補正
多くの人にとって、ルームアコースティックをきちんと整えることはコストや手間がかかるため、もしくはリビングやベッドルームでスピーカーを使用するため、なかなか選択肢には入りません。Aシリーズでは、問題のあるルームアコースティックに対処するため、近接する壁やデスクに対応するルームアダプテーションEQをはじめ、Sonarworksとのコラボレーションによる音響補正機能の統合まで、いくつかのソリューションを提供しています。これらの技術を組み合わせることで、ルームアコースティックに大きな予算をかけずにリスニング体験を大幅に向上させることができます。
将来の拡張性を備えた仕様
Aシリーズの開発において、ソフトウェアとファームウェアは重要な役割を担っており、スピーカーの発売後も引き続き重要な役割を担っていきます。イーサネット接続によるファームウェアのアップデートにより、新しいフィルタータイプや新機能、そして新たなボイシングなど、ADAM Audioの最新のDSP機能を提供し、Aシリーズのモニターが今後何年にもわたって最高のサウンドを提供し続けることを約束します。
卓越したオーディオパフォーマンス
Aシリーズは、デザイン、素材、部品のすべてが見直され、先行するAXシリーズと比較して、より優れた音質と出力の向上を実現しています。
専用のミッドレンジドライバー
Aシリーズには、専用のミッドレンジドライバーを搭載したモデルが2機種あります。A77HとA8Hは、フラッグシップモデルSシリーズから受け継いだ革新的なミッドレンジドライバーにより、Aシリーズの中で最も緻密なサウンドを実現しています。ミッドレンジ専用ドライバーを使用することで、ウーファーが中域を再生することが不要になり、結果として低域と高域においてより明瞭なサウンドを提供します。
フラットで原音に忠実な音
Aシリーズでは、モニターのバックパネルに設けられたスイッチを使用して、3種類のボイシングの中から好みの設定を選択することができます。"Pure"は、非常に正確でニュートラルなサウンドのボイシングです。非常にフラットな特性で、入力された信号を忠実に再現するので、ミキシングやマスタリングなど、シビアなモニタリングが求められる場面に最適です。
天井や壁への取り付け金具
Aシリーズのエンクロージャーは、天井や壁への取り付けも考慮して設計されています。すべてのモデルで、127mm×70mmの長方形の形で4つのM8ネジ穴(深さ10mm)を備えています。壁掛け、天吊、ポールマウント用のアダプターの詳細は、2022年後半以降に公開する予定です。
マルチチャンネルでの使用
Aシリーズは、複数の入力オプション、取り付け金具、また音響調整機能を備えており、イマーシブオーディオなどマルチチャンネル構成での使用にも適しています。
ハイブリッドアンプ
Aシリーズのウーファーを駆動するクラスDデジタルアンプと、ツイーターを駆動するクラスABアナログアンプの組み合わせにより、全帯域で優れたSPLと超低音域にまでおよぶ再生能力を実現しています。また、デジタル信号処理の採用により、Aシリーズではより高度なコントロール機能が提供されています。
MLMウーファー
Aシリーズのウーファーコーンは、ミネラルストーン繊維を6層に重ねて焼き固めたもので、軽量でありながら高い安定性を持ち、部分的な共振など音の歪につながる要因を可能な限り排除しています。この素材と新しいマグネットシステムを組み合わせることで、Aシリーズのウーファーは高出力かつ低歪みを実現し、低域の再生でもクリーンなサウンドを提供します。
個性的なサウンド
Aシリーズは、ADAM Audioに期待される個性的で存在感のあるサウンドの再現も可能です。"UNR"(Uniform Natural Response™)は、ダイナミックで自然なサウンドのボイシングで、モニターのバックパネルから選択することができます。
そのサウンドは、先行するAXシリーズを含むADAM Audioを代表する様々なレガシー製品に由来しています。その魅力的で存在感のあるサウンドは、創造性や集中力を引き出すのに向いており、制作、作曲、ソングライティングに適しています。また、単にスピーカーで音楽のリスニングを楽しみたい時にも最適です。
リモートコントロールによる操作
Aシリーズに搭載された機能の多くは、A Controlソフトウェアを介してリアルタイムでリモートコントロールすることができます。スピーカーのバックパネルに手を伸ばす必要がなく、リスニングポジションからRJ45(LAN端子)接続でスピーカーの調整が行えます。
ADAM Audio x Sonarworks
ADAM AudioとSonarworksは、過去3年間にわたり、世界で初めてSonarworksの音響補正ソフトウェアがモニタースピーカー上で直接動作する環境を実現するために共同開発を進めてきました。これにより、DAWプラグインを追加する必要がなくなり、ワークフローが簡素化され、オーディオソースや種類に関係なく、常にキャリブレーションされた状態でモニタースピーカーを使用できます。
A Control ソフトウェア
AシリーズモニターのDSP機能は、A Controlソフトウェアを使用してイーサネット経由で遠隔かつリアルタイムに制御することができます。このアプリケーションは、Aシリーズモニターを登録すると、MyADAMユーザーエリアからWindowsとMacOS用に無料でダウンロードできます。
※現在、A-Controlソフトウェアはパブリックベータ版となっており、使用条件によっては短時間の発振音が発生することが確認されています。これは、ネットワークのトラフィックが混雑することで発生することが判明しています。このような事象に遭遇されたユーザーの方は、単独のネットワークを別途用意するか、A-Controlソフトウェア上での設定を完了したらネットワークから切り離してご利用ください。このバグは、正式リリース版のA-controlにて解消される予定です。
Sonarworks SoundID Reference との統合
ADAM AudioはSonarworksと提携し、AシリーズモニターのDSPで直接動作する
ルームキャリブレーションのソリューションを開発しました。